人間が1番怖い、心の闇と狂気を描いたホラー小説4選
人間は善き存在ではあるが、その反対側もまた存在する。この記事では、そんな人の暗部や狂気を描いたホラー小説をご紹介する。本作品たちは、見方次第で人が持つ闇を見ることができる。プロットは鮮やかに描写されるが、特に主人公たちはその闇が人間味あふれた性格によってそれが強調される。読者は、狂気に蝕んだ人々を傍観することで、人間の弱さと暗い面に目を向けることになるだろう。作品たちは、語り口も超スリリングだ。彼らの心情や、虚構を錯覚的に感じさせる驚くべき緊張感を愉しめる。純粋な恐怖感を求める読者は、ぜひこの小説を読んでほしい。彼らは決してあまりにも怖ったるくもないため、やたらと怖がりさんであろう。
『黒い家』
顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。
作者 | 貴志 祐介 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 1998年12月10日 |
『闇祓』
「うちのクラスの転校生は何かがおかしいーー」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるがーー。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!
第一章 転校生
第二章 隣人
第三章 同僚
第四章 班長
最終章 家族
エピローグ
作者 | 辻村 深月 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年10月29日 |
『ぼっけえ、きょうてえ』
岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。
作者 | 岩井 志麻子/甲斐庄 楠音 |
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価格 | 616円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2002年07月10日 |
『黒冷水』
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で描ききり、選考委員を驚愕させた、恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。
作者 | 羽田 圭介 |
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価格 | 572円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2010年08月03日 |
以上の作品は、人間の深い闇や狂気を描いた、まさにホラー小説の代表作といえるでしょう。
人間は果てしなく狂いやすい生き物であり、これらの作品はそのような人間の暗部を厳しく描き出しています。
読者は、作者が描く恐怖や不安に圧倒されることでしょう。
しかしながら、読み進めていくうちに、登場するキャラクターたちの持つ人間性に共感するでしょう。
人間らしさ、ただしいと思えるものがあるからこそ、そのような深い闇や狂気が恐ろしく感じられるものなのです。
これらの作品は、人間の生存本能を刺激させ、心の底から恐ろしく感じることができるでしょう。
ご紹介した作品を読むことで、自分の持つ闇や狂気を客観的に捉え、見つめ直すことができるかもしれません。
また、人間の内面を深く掘り下げたこうした作品は、読み終わった後にも、心に残り続けることでしょう。
人間の深い闇や狂気に目を向けることは、生きる者にとって必要不可欠なことです。
そして、それらを描き出したこうした作品は、そのような目的において非常に役立つものとなるでしょう。
ぜひ、ご紹介した作品を読んで、自分自身の内面を確かめてみてください。
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