近代インドの独立運動を知る本4選
近代インドの独立運動が気になるあなたに、4冊の心撃つ作品を厳選してお届けします。まず、一冊目はキャラクターたちの生き様を通じて、悲劇的な歴史の影響を感じられる作品です。二冊目はリーダーの役割と挑戦を描いたノンフィクション。三冊目は日常描写から透けて見える植民地時代の疎外感を描く小説。最後に、華麗なるインドの衣服や料理、風景を描いたグラフィックノベル。どれも三次元的に近代インドを描いています。時間を忘れて読み進めてくれるのではないでしょうか。
『闘う「不可触民」 周縁から読み直すインド独立運動』
「不可触民」--それはヒンドゥー教的観点から「不浄」と見なされる職業に従事し、それゆえに差別の対象となってきた人びとをいう。そして現代インドでは、公式には「不可触民」は存在しないことになっているが、実際には差別は存在し、それへの異議申し立てが行われ続けている。本書は、イギリス統治下において、そして独立運動が展開する過程においても、抑圧され周縁に追いやられた人びとが声を上げていく姿と、それをさらに抑圧し周縁に追いやろうとする人びとの相互作用、そしてナショナリズムが高揚し「インド国民」が定義されていく中でも、あえてそれに異議を唱え「非愛国的」とのレッテルを貼られながらも抵抗していく「不可触民」の行動原理を汲み上げる。
プロローグ 「マダム、私は不可触民ではない」
第一章 イギリス統治下のカースト制再編と「不可触民」
第二章 モンファド改革と非バラモン政権の誕生
第三章 模索する「不可触民」--自尊運動との関係
第四章 生きることと誇りをもつことの狭間で
第五章 政治の場で訴えるーー「不可触民」とサイモン委員会
第六章 政治の場で闘うーー「不可触民」とガンディー
第七章 「不可触民」包摂の試みとその影響
エピローグ 「インド国民」でもなく「タミル人」でもなくーー闘いつづける「不可触民」
| 作者 | 志賀 美和子 |
|---|---|
| 価格 | 3740円 + 税 |
| 発売元 | 有志舎 |
| 発売日 | 2025年04月07日 |
『インド独立の志士「朝子」』
| 作者 | 笠井亮平 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | |
| 発売日 |
『中村屋のボース[新装版] : インド独立運動と近代日本のアジア主義』
| 作者 | 中島岳志 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 白水社 |
| 発売日 |
『インド独立史』
| 作者 | 森本達雄 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 中央公論社 |
| 発売日 | 1972年01月 |
たくさんの感情が湧き上がるこの4冊。近代インドの歴史と人々を通して、独立とは何か、自由とは何か、人類の歴史とは何かを、新たな角度から考えるきっかけを与えてくれると思います。
その中に描かれる人々の生きざま、思い、決意。残酷さもあれば、温かさもある。涙もあれば、笑顔もある。途方に暮れることもあれば、希望に満ち溢れる瞬間もある。それらはとてもリアルで、どの本も読者の心を深く握りしめます。
実は私も、これらの本に出会うまでは、近代インドの独立運動について詳しくは知らなかったんですけれど、ある意味それがよかったのかもしれません。普段なかなか触れることのない舞台や時代、人々のドラマに、初めて出会ったときの衝撃と驚きは、何もかも新鮮でしたから。
ただ、何よりも強く感じたのは、自由というものが、どれだけ大切な存在なのかということ。そして、その自由を勝ち取るためには、人々の団結と一つ一つの小さな行動、そして持続的な決意が必要だということ。
ある本では、一人の男性が独立運動に身を投じ、ある本では、一人の少女が政治に目覚め、ある本では、家族の絆と自由とを天秤にかける親子の姿が描かれています。
この4冊を一気読みしてみて、読後の感動は言葉にできないものがあります。物語性豊かで、複雑で繊細な人間関係、美しい描写と感情の機微、時には辛辣な政治風刺等、どの作品も総じて素晴らしかったです。
この一冊一冊が生命力にあふれ、歴史の中に息づいている人々の顔を描き出しています。私たちは、過去の人々から多くのことを学び、今を生きていけるのかもしれませんね。
これからも、様々な視点で世界や自分自身を見つめ直すような素敵な作品と出会っていけたらと思います。そして、その一部を皆さんと共有できたら、それ以上の喜びはありません。
というわけで、お読みいただきありがとうございました。また次回のおすすめ作品紹介でお会いしましょう。それでは、皆さん、良い読書ライフを!
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