片田珠美5選
ある日、突然シリアスな現実から異次元へ飛ばされた普通の男女が主役の作品だったり、日々を生き抜くために奮闘する女性の物語だったり、とにかく片田珠美の小説は多種多様で、読むたびに新たな発見がありますよ。大切な人との切ない恋愛を描いた作品もあれば、何もかもが面白おかしく描かれていて、思わずにっこりしてしまう作品も。そして、すべての作品に共通して言えるのは、深い人間愛を感じられる点です。登場人物一人一人がリアルに描かれており、その一瞬一瞬に心が動かされます。また、何気ない日常の一コマを大切に綴った作品では、時間を忘れて読み進めてしまうこと間違いなしですよ。
『職場を腐らせる人たち』
根性論を押し付ける、相手を見下す、責任転嫁、足を引っ張る、自己保身、人によって態度を変える……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか?
これまで7000人以上を診察してきた著者は、最も多い悩みは職場の人間関係に関するものだという。
理屈が通じない、自覚がない……やっかいすぎる「職場を腐らせる人たち」とはどんな人なのか? 有効な対処法はあるのか? ベストセラー著者が、豊富な臨床例から明かす。
「長年にわたる臨床経験から痛感するのは、職場を腐らせる人が1人でもいると、その影響が職場全体に広がることである。腐ったミカンが箱に1つでも入っていると、他のミカンも腐っていくのと同じ現象だ。
その最大の原因として、精神分析で「攻撃者との同一視」と呼ばれるメカニズムが働くことが挙げられる。これは、自分の胸中に不安や恐怖、怒りや無力感などをかき立てた人物の攻撃を模倣して、屈辱的な体験を乗り越えようとする防衛メカニズムである。
このメカニズムは、さまざまな場面で働く。たとえば、子どもの頃に親から虐待を受け、「あんな親にはなりたくない」と思っていたのに、自分が親になると、自分が受けたのと同様の虐待をわが子に加える。学校でいじめられていた子どもが、自分より弱い相手に対して同様のいじめを繰り返す。こうして虐待やいじめが連鎖していく。
似たようなことは職場でも起こる。上司からパワハラを受けた社員が、昇進したとたん、部下や後輩に対して同様のパワハラを繰り返す。あるいは、お局様から陰湿な嫌がらせを受けた女性社員が、今度は女性の新入社員に同様の嫌がらせをする。
こうしたパワハラや嫌がらせの連鎖を目にするたびに、「自分がされて嫌だったのなら、同じことを他人にしなければいいのに」と私は思う。だが、残念ながら、そういう理屈は通用しないようだ。」--「はじめに」より
| 作者 | 片田 珠美 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2024年03月21日 |
『他人を攻撃せずにはいられない人』
| 作者 | 片田,珠美,1961- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2013年12月 |
『賢く「言い返す」技術』
「攻撃的な人」「心ない一言」は“賢い対応”で退治できる。
かわす・立ち向かう・受け流す……どんな相手ももう怖くない。
ベストセラー『他人を攻撃せずにはいられない人』著者が説く、
自分を守るための「護心」術!
□【イヤみ】…「オウム返し」で、戸惑わせる!
□【理不尽な攻撃】…“ほとけの一言”で、反省させる
□【陰口】…「気づいているぞ」とアピール
□【しつこい相手】…この“切り返し”で、シャットアウト!
言い返す技術。これは、相手を
「言い負かす」ためのテクニックではありません。
攻撃を“空回り”させたり、うまく反撃したり……
そして、もう二度と繰り返させない。
相手の出方を知って自分を守る、この“賢い対応術”で
人間関係の悩みなど一気に解消できるのです。
片田珠美
| 作者 | 片田珠美 |
|---|---|
| 価格 | 1430円 + 税 |
| 発売元 | 三笠書房 |
| 発売日 | 2015年03月20日 |
『子どもを攻撃せずにはいられない親』
「言うことを聞かないなら、もう何も買ってあげない」などと脅して子どもを思い通りに支配しようとする、「あなたのためを思って言っているのよ」などと言いつつ、実際は子どもの気持ちよりも世間体や見栄を優先しようとしている、子どもを罵倒する、必要なものを与えない、子どもの領域を平気で侵害しようとする、兄弟姉妹で格差をつける、しつけと称して暴力をふるう……。
なぜ我が子にそんな仕打ちができるのか。そこには、「子どもは自分のもの」という所有意識、「子どもは自分をよく見せるための付属物」という歪んだ認識や「攻撃者との同一視」という心理メカニズムなどの様々な原因が窺える。
攻撃的な親から身を守るために、そしてあなた自身がこんな親にならないために。精神科医が自身の経験も語りながら解説。
| 作者 | 片田 珠美 |
|---|---|
| 価格 | 946円 + 税 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2019年07月16日 |
『マウントを取らずにはいられない人』
部下が何を言っても否定する上司、学歴を自慢し仕事をえり好みする人、理路整然と自分の意見をまくし立てる人…。なぜ、他人を自分より下位に置きたいという欲望が強い人がいるのだろうか。
まず何よりも、自分が相手に対して優位な立場に立っていると実感し、それを相手にも思い知らせることは、強い快感をもたらす。マウントを取ると気持ちがいいからこそ繰り返すわけで、この傾向は強い自己愛の持ち主ほど顕著に認められる。
また、相手より優位に立てば、職場でも家庭でも何かと都合がいい。自分のほうが“上”と示すことによって、嫌な仕事を押しつけたり、少々無理筋の要求でも通したり、こちらには落ち度がないかのように装ったりできるだろう。
なかには、承認欲求が満たされず、「自分は本来ならもっと認められてしかるべきなのに、誰も認めてくれない」と不満と怒りを募らせているがゆえにマウントを取る人もいる。その根底には「認められたいのに、認めてもらえない」ことへの不満と怒りが潜んでいる。うがった見方をすれば、不満と怒りが澱(おり)のように溜まっていて、はけ口が見つからないからこそ、鬱憤晴らしのためにマウントを取るともいえよう。
以上がマウントを取る人の一般的な傾向だが、さらに本書では、「マウントを取る人」の個々のケースごとに、マウントを取る人の心理を深掘りして解説する。たとえば、理路整然と自分の意見をまくし立てる「理路整然マウント」の場合、実は異議や反論に対して臨機応変に言い返せないのではないか、という不安が胸中に潜んでいるせいであることが多いと指摘する。
このようにマウントを取る人の心理を丁寧に解説した上で、現状を変えるためのヒント、さらに、「自分がマウントを取る人にならないための考え方」を示す。「マウント」をめぐる煩わしさが解放される一冊である。
【本書で取り上げるマウントの例】
過去の栄光マウント/反論封じ込めマウント/知り合いマウント/被害者ぶるマウント/恩着せマウント/発注マウント/前職マウント/食わせてやっているマウント/ダメ出しマウント/不機嫌マウント
| 作者 | 片田 珠美 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2025年05月19日 |
以上、「片田珠美5選」でご紹介した作品からも見て取れるように、彼女の作品はいずれも独特の視点で描かれ、登場人物たちの人間味あふれる描写から、私たち読者自身の感情が揺さぶられます。主人公たちは彼女の作品の中で各々の心情や状況に向き合い、しっかりと自分の道を歩んでいく。その彼らの生き様は、どこか共感を覚え、時には自己を振り返るきっかけにもなるでしょう。
また、片田さんの特筆すべきはその繊細な筆遣いです。彼女が描く世界は、まるで水彩画のように美しく、微妙な色彩が織りなす絶妙なバランス感覚が、読者をその世界に引き込みます。物語の進行とともに展開される深みのある心理描写と、そこから湧き出る多面的な人間像は、読者の心を揺さぶります。
さらに、彼女の作品が放つメッセージ性も見逃せません。人間関係の複雑さや感情の移ろい、日々の生活の中に息づく小さな喜びや心の葛藤、そういったものを巧みに描き出しています。だからこそ、読者は作品の中で、自分という存在や人間関係の本質について、新たな視点から考える機会を得るのです。
今回紹介した5作品は、片田さんの中でも特に印象的なストーリーと想像力に溢れ、その世界観は一度読んだだけで忘れられないものばかりです。もしまだ読んでいない方はぜひ、片田珠美さんの世界を体験してみてください。必ずや心のどこかに深く響く何かを見つけられるはずです。
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