童心とノスタルジー。公園が舞台の話10選
魔法の刻まれたずっこけ三輪車、懐かしの砂場の化石探し。誰もが一度は経験したであろう、公園での小さな冒険を思い出させてくれる作品がいっぱいあります。読んでいるだけで都会の喧騒が遠くに感じられ、ほっと安心できるような物語たちです。公園での些細な出来事が織りなす、大人になった今だからこそ共感できるユーモラスなストーリー、懐かしさに溢れた風景描写は、まるで自分の子供の頃に戻ったような気分にさせてくれますよ。
スリル満点の秘密基地作りや、平凡な一日が非日常の冒険に変わる瞬間を描いた作品もあります。無邪気な童心と大人の世界の狭間で揺れ動くキャラクターたちの姿に、当時の自分を重ねてみてください。子供時代の純粋な感動を思い出すことで、大人になった今も夢を追い続ける勇気をくれる作品たちを、ぜひ手に取ってみてください。
『ゆうやけ公園』
ゆうやけ公園で暮らすホームレスの男性が、公園を行き交う人々の人生を垣間見る、名も無き人々の物語を描いた傑作が遂に復刻!
| 作者 | 近藤 ようこ |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 青林工藝舎 |
| 発売日 | 2020年05月23日 |
『東京公園』
写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受けるー「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園…幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
| 作者 | 小路 幸也 |
|---|---|
| 価格 | 539円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2009年08月 |
『僕たちにデスゲームが必要な理由』
生きづらさを抱える水森陽向は、真夜中、不思議な声に呼ばれ、辿りついた夜の公園で、衝撃の光景に目を見張るーーそこでは十代の子ども達が、壮絶な殺し合いを繰り広げていた。
夜の公園では、殺されても生き返ること。ここに集まるのは、現実世界に馴染めない子ども達であることを、陽向は知る。夜の公園とは。彼らはなぜ殺し合うのか。
殺し合いを通し、陽向はやがて、彼らの悩みと葛藤、そして自分の心の闇をあぶりだしていくーー。
「生きること」を問いかける衝撃の青春小説に、佐野徹夜、松村涼哉、大絶賛!!
衝撃と感動の問題作、第26回電撃小説大賞「隠し玉」デビュー。
●大推薦の声!!●
「研ぎ澄まされた、直球の青春小説。殺し合いの中で、少年少女は胸に秘めた苦悩と葛藤と相対する。ぶつかり合うことを忘れた人々へ。僕たちにはこの物語が必要だ」--松村涼哉(『15歳のテロリスト』著者)
「多くの人にとってこれは、全く見たことのない刺激的で残酷な場所だ。でもある種の人にとっては、初めて見るはずなのに、かつて何度も訪れたことがある場所のように感じられる。だからそういう人は、この本を読むと不思議な感覚に襲われることになる。自分もかつて、ここで誰かと夜な夜な会っていた気がしてくるから不思議だ。ただ、きっとどんな人が読んでも、この壊れ方は気持ち良く感じられると思う。この作品の壊れ方が、僕は好きです」--佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)
| 作者 | 持田 冥介 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2020年07月18日 |
『日美子の公園探偵(パークアイ) 長編推理小説』
神戸市東灘区の“北公園”。二階堂日美子は、毎日のように娘の真輝を連れて訪れ、そこで“公園探偵”を自称する大野木老人と知り合った。二人は母子が長閑に遊ぶ公園で起きる陰惨な殺人や、誘拐事件を協力して解決していく。そんな大野木と日美子が固い友情で結ばれたとき、最後の悲惨な事件が…。著者が新着想で現代社会の病巣を抉る、連作長編推理小説。
| 作者 | 斎藤栄 |
|---|---|
| 価格 | 586円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2004年09月 |
『公園で高校生達が遊ぶだけ』
「とりあえず吾妻の中で、わたしを可愛さピラミッドの頂点に設定するといいよ。そうすればわたしを通して“可愛い”がわかる」「瀬川を可愛さピラミッドの頂点に設定すると、具体的にどうなるんだ?」「わたしに似てれば似てるものほど、吾妻は可愛いと認識しだすよ」「じゃあ、電卓とかも可愛く見えんのかな」「ちょっと待って。吾妻の中でわたし、電卓なわけ?」そして今日も公園で、高校生の何気ない日常が紡ぎ出されるーー。
瀬川エリカと俺、吾妻千里は昔からの幼馴染みだ。
小学校でも中学でも、そして高校でも、瀬川と俺は、公園で遊ぶ。
ダベったり、野球をしたり、走り回ったり、ちょっと喧嘩したり。
「とりあえず吾妻の中で、わたしを可愛さピラミッドの頂点に設定するといいよ。そうすればわたしを通して“可愛い”がわかる」
「瀬川を可愛さピラミッドの頂点に設定すると、具体的にどうなるんだ?」
「わたしに似てれば似てるものほど、吾妻は可愛いと認識しだすよ」
「じゃあ、電卓とかも可愛く見えんのかな」
「ちょっと待って。吾妻の中でわたし、電卓なわけ?」
そして今日も公園で、高校生の何気ない日常が紡ぎ出されるーー。
| 作者 | 園生 凪/トコビ |
|---|---|
| 価格 | 660円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2018年08月31日 |
『芝公園六角堂跡』
狂える藤澤清造の残影ーー
独りの死者と独りの生者。鬼気迫る四篇の“夜”と“昼”
ここ数年、惑いに流されている北町貫多。
あるミュージシャンに招かれたライブに昂揚し、
上気したまま会場を出た彼に、
東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。
その場所は、師・藤澤清造の終焉地でもあったーー。
「闇に目をこらすと、そこには狂える藤澤清造の、
最後の彷徨の残像が揺曳しているような錯覚があった。
--その朧な残像を追って、貫多は二十九歳から
今日までの生を経(た)ててきたはずであったのだ。」
(本文より)
何の為に私小説を書くのか。予定調和とは無縁の、
静かなる鬼気を孕んだ最新作品集
| 作者 | 西村 賢太 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2017年02月28日 |
『俺が公園でペリカンにした話』
| 作者 | 平山夢明 |
|---|---|
| 価格 | 2640円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2022年12月21日 |
『花まんま/昨日公園』
【映画化決定※の『花まんま』、待望のコミカライズ!】
第133回直木賞受賞作『花まんま』(著:朱川湊人/文藝春秋)のコミカライズ作品(漫画:ムライ)。
同作と並ぶ朱川湊人の代表作『昨日公園』のコミカライズも収載!
オールカラー240ページ
■『花まんま』あらすじ
幼い妹のフミコがある日突然、母のお腹にいたときの記憶を話し始める。以来、フミコは物思いに耽ることが多くなり、一人でどこか遠くへ行こうとしたり、学校では習っていない難しい漢字を書くようになったり…。そしてついには、自分はある人の生まれ変わりだと告白する――。
※映画『花まんま』
2025年4月25日 全国ロードショー
出演:鈴木亮平 有村架純
監督:前田 哲
配給:東映
| 作者 | 朱川湊人/著 ムライ/著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | サイドランチ |
| 発売日 | 2025年04月04日 |
『リカバリー・カバヒコ』
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。
| 作者 | 青山美智子 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2023年09月21日 |
『公園植物ワンダーランド』
| 作者 | 花福,こざる |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | イースト・プレス |
| 発売日 | 2020年05月 |
以上、公園を舞台にした10の小説と漫画をご紹介しました。一つ一つのストーリーに、童心とノスタルジーがたっぷりと詰まっています。小さい頃に遊んだ公園、学生時代に友達と集まった公園、初めてのデートの場所が公園だった、そんな方々には特に心に響く作品が揃っていると思います。
各作品から感じ取れるのは、微笑ましい幼馴染の日常、初恋の甘い記憶、忘れかけていた友情の形、そして大人になって見えてくる景色の違い。それらを通して、公園という特別な場所が与えてくれる感情の豊かさが描かれています。また、その場の空気感や季節の移り変わりも見事に表現されており、読み進めるごとに自分もその場に立っているかのような錯覚に陥ることでしょう。
また、これらの物語はただのエンターテイメントだけでなく、自分自身の人生を振り返る機会も与えてくれます。童心を失わずに、大人になってからも夢を追い続ける力。過去を振り返りながら、現在と未来に向き合う勇気。そんなメッセージが込められています。
どれも心揺さぶる作品ばかりなので、ぜひ手に取ってみてください。あなたが「あの時」を思い出すきっかけになるかもしれません。そして、新しい視点で「今」を見つめ直し、「これから」を生きる勇気につながることを願っています。
舞台は公園。その一つ一つの物語は、あなたの中に眠る無数の記憶と深くリンクすることでしょう。それぞれの記憶が重なり合い、新たな書物との出会いをきっと楽しみにしていてください。これからも多くの作品を紹介していくので、どうぞお楽しみに。
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