時代小説の美しさに心を奪われる 永井紗耶子の名作6選!余韻が深い順に
永井紗耶子さんの作品をご紹介します。時代背景と人間ドラマが絶妙に絡み合った彼女の作品は、まるで時間を旅する錯覚に陥ります。複雑な人間関係や心情描写は繊細で、登場人物たちの想い、葛藤、夢をリアルに感じることができます。また、その鮮やかな描写は、見えない景色まで見せてくれます。個人的には、あと味が深く、心に残る作品ほど良作と思うのですが、永井さんの作品は全てがその基準をクリアしています。その余韻が深い6作品を、その中でも余韻が深い順にご紹介します。心の中に深い余韻が響くこと間違いなしです。どれも読む価値ありですから、ぜひ一読を。
『女人入眼』
第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる、謎多き事件・大姫入内。
その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。
「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」
建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とはーー。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。
| 作者 | 永井紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2025年04月22日 |
『木挽町のあだ討ち』
| 作者 | 永井紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | |
| 発売日 |
『商う狼 : 江戸商人杉本茂十郎』
| 作者 | 永井,紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2022年10月 |
『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』
上様の寵愛こそすべて、とは考えなかった女性たちがいた。御手つきとは違い、昼間の仕事に励んだ「お清」の女中たち。努力と才覚で働く彼女たちにも、人知れず悩みはあって……。里に帰れぬ事情がある文書係の女、お洒落が苦手なのに衣装係になった女、大柄というだけで生き辛い女、負けるわけにはいかぬが口癖の女。涙も口惜しさも強さに変えて、潑剌と自分らしく生きた女たちを描く傑作。
| 作者 | 永井 紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 737円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2021年04月26日 |
『とわの文様』
江戸は西河岸町の呉服屋・常葉屋は、「ここにしかない品がある」と着物に五月蠅い江戸っ子たちにも評判のお店。
箱入り娘のとわは、失踪した母の代わりに店を盛り立てようと日々奮闘している。
芝居を愛する兄で若旦那の利一は、面倒事を背負い込む名人。
犬猫を拾う気軽さで、ヤクザ者に追われる女性を連れて帰ってくるが、それにより大騒動が巻き起こり……。
序
麻の葉の文様
蜘蛛の文様
更紗の文様
終話
| 作者 | 永井 紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 704円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年03月22日 |
『横濱王』
今の日本に、こんなリーダーがほしかった!
昭和13年、青年実業家の瀬田修司は横濱に降り立った。関東大震災から復興した横濱は、ジャズが流れモガ・モボが闊歩する華やかな文化あふれる国際都市。折しも日中戦争が始まり、軍需景気にあやかりたい瀬田は、横濱一の大富豪である原三渓からの出資を得ようと、三渓について調べ始める。
実業家としての三渓は、富岡製糸場のオーナーであり「生糸王」の異名を持っていた。関東大震災では、復興の先頭に立ち私財をなげうって被災者の救済にあたった。また、稀代の数寄者として名を馳せ、茶の湯に通じ、「西の桂離宮、東の三渓園」と言われる名園を築いた文化人。前田青邨や小林古径など、日本画家の育成を支援……と、いくら調べても交渉材料となるような醜聞は見つからず、瀬田は苛立つ。
やがて「電力王」として知られる実業家、松永安左ヱ門に会った瀬田は、松永の仲介で三渓に会うことが叶う。
三渓園の茶室を訪れた瀬田は、そこで原三渓と話を交わしたことで、少しずつ考えを変えていく。
実は少年時代、瀬田には三渓にまつわる忘れ得ぬ記憶があった……。
| 作者 | 永井 紗耶子 |
|---|---|
| 価格 | 825円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2018年09月06日 |
いかがだったでしょうか。今回ご紹介させていただいた永井紗耶子さんの作品群は、どれも美しい文体で綴られた時代小説ばかりです。一つ一つを読んだ後の余韻が深く、物語の世界からなかなか抜け出せないことでしょう。それぞれの作品は、読者を違う時代へと誘い、新たな視野と感動を与えてくれます。
一冊を閉じた後に、余韻に浸りながら現代に戻る瞬間。その何とも言えない感動や、時代を超えた人々の生き様に共感する深さが味わえるのが、永井紗耶子さんの作品の魅力です。彼女の筆は、過去への扉を開ける鍵となり、読者を夢のような旅へと誘います。
古き良き時代への憧れ、人間の心情を描く深い洞察力、そして巧みな筆使い。それらが見事に絡み合い、一つの素晴らしい物語を生み出しています。これほど深い余韻を感じさせる作家さんは、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
読んでいる最中はもちろんのこと、読後もずっとその世界が頭から離れない。それが永井紗耶子さんの作品を読む魅力でもあります。もしまだ読んだことがない方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。きっと素晴らしい体験が待っていてくれることでしょう。
次回の作品紹介も、お楽しみに。あなたの読書ライフが少しでも豊かになるような、素敵なお話をお届けできたら幸いです。それでは、またお会いしましょう。
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