井戸川射子5選
実用的でありながらどこかほんわかとした雰囲気に包まれた作風が魅力的な、井戸川射子の作品を5つピックアップしました。さまざまな人間ドラマを描いてきた彼女の作品は、どれも心に響くものばかり。優しくも力強いメッセージが現代社会にピッタリで、思わず読みふけってしまいます。恋愛ものから社会派まで、幅広いジャンルを描く彼女の作品は、どれも個性溢れるキャラクターが織りなすストーリーが見事。読後感も最高で、何度でも読みたくなる味わい深さがあります。是非とも皆さんに読んで頂きたい、井戸川射子の世界に触れてみてください。
『曇りなく常に良く』
私たちの声はよく似ているのでどれも混ざる、来年も私たちは五人でいるだろうーー。
母の再婚で「姉」になったハルア、
恋愛に打ち込みたいスポーツ少女ナノパ、
鼻の低さがコンプレックスのダユカ、
「空気の読めなさ」を自覚するシイシイ、
家計のためバイトに明け暮れるウガトワ。
高校二年生の仲良し五人組。
同じ時を過ごしていても、
見据える景色が同じとは限らない。
芥川賞作家が描く、澄みわたる青春群像劇!
| 作者 | 井戸川射子 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2025年03月24日 |
『無形』
☆☆☆祝!! 第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞!!☆☆☆
確かにそこにあった生活を、形には残らない喜びを、悲しみを、少しずつ取りこぼしながらも生きていく。
気鋭の芥川賞作家・井戸川射子、待望の初長編。
過ぎゆく歳月の中で、変わらないものは何と呼ばれるのだろうーー。
立ち退き勧告が進む団地を舞台に、ほころびと希望、息づく日々を描き切る傑作群像劇。
年老い病を患う祖父と、彼の面倒を見る孫娘。
親が失踪した姉弟。
夫に先立たれ、近所の犬の世話をする老女。
友情以上の感情を育む少女たち。
守りたい兄と、それを疎ましがる弟。
海辺の団地に集う人々に流れる、季節と記憶ーー。
| 作者 | 井戸川 射子 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2024年10月24日 |
『この世の喜びよ』
第168回芥川賞受賞!
思い出すことは、世界に出会い直すこと。
静かな感動を呼ぶ傑作小説集。
娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。
ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。
最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。
二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(表題作「この世の喜びよ」より)
| 作者 | 井戸川 射子 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2022年11月10日 |
『移動そのもの』
この小説は迷うための地図。一文ずつ小さく折り畳まれたそれをひらけば、言葉を読むんじゃなくて、言葉に読まれているよう。
――尾崎世界観(ミュージシャン・小説家)
===
語りは未知なる情景を相手に伝えるためのものだが、一方で言葉はそれ自身次の言葉を求めて自在に繁茂していく。そのふたつが合わさったとき、小説は一文一文、一語一語、圧倒的な速度で跳躍しながら、読む者を〈現在〉の強度へと誘いつづける。
2019年『する、されるユートピア』で中原中也賞、2023年『この世の喜びよ』で芥川賞に輝く、詩人・作家が放つ、言葉を読む原初的な快楽に溢れる最新短編集!
===
言葉が奔り、物語が跳ねる!
一文ごと一語ごとに世界が相貌を変えていく――めくるめく体験に満ちた9つの小宇宙!
| 作者 | 井戸川射子/本文 |
|---|---|
| 価格 | 1800円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2025年03月11日 |
『共に明るい』
\『この世の喜びよ』で芥川賞受賞、待望の受賞後第一作!/
その瞬間、語られないものたちがあふれ出す。
早朝のバス、公園の端の野鳥園、つきあってまもない恋人の家、島への修学旅行、バイト先の工場の作業部屋ーー。
誰もが抱える痛みや不満、不安、葛藤。
目に見えない心の内に触れたとき、「他人」という存在が、つながりたい「他者」に変容する。
待望の芥川賞受賞後第一作、心ふるわす傑作小説集。
「共に明るい」
早朝のバス、女は過去を語り出す。
「野鳥園」
産後の女性と少年が過ごす、仮初のひととき。
「素晴らしく幸福で豊かな」
出会って一ヵ月、恋人と過ごす不安定な日常。
「風雨」
台風で足止めをくらった修学旅行生たちの三日間。
「池の中の」
電池の検品バイトでの会話、起こる揺れ。
共に明るい
野鳥園
素晴らしく幸福で豊かな
風雨
池の中の
| 作者 | 井戸川 射子 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2023年11月09日 |
これまで数々の作品を通じて、井戸川射子さんの才能と持ち味に触れることができました。彼女の描くキャラクター達は、個性豊かでリアルな人間像を投影しています。また、ストーリーテリングの手法や、緻密な設定がコミックという表現形式を活かす鮮やかさは、他作家から大いに学ぶことが出来ると賛同いただけると思います。
井戸川射子さんの作品に対する愛着が、この紹介であなた方に伝わっていれば幸いです。作品が単なるエンターテインメントにとどまらず、読者の心を豊かにし、考えるきっかけを提供することの重要さを、改めて認識させてくれるはずです。
また、井戸川さんの作品を通じて、漫画が表現する世界や人間の深さを感じ取れることでしょう。作品一つ一つが、その雄大な世界観とさまざまな人間ドラマを描き出し、その奥深さに immerse されることから、視野が広がることを実感できることでしょう。
それぞれの作品が織りなす独特の世界観と、心に残るキャラクターたち。表層的なエンターテインメントだけでなく、それぞれの作品が持つテーマやメッセージにも目を向けてみてください。あなたが対話するのは、楽しい時間を提供してくれる作品だけでなく、井戸川さんの世界観や人間観でもあります。
私たちが読む小説やマンガは、時間を忘れさせてくれるエンターテイメントであるだけではなく、私たちの心を揺さぶり、深く考えさせてくれるものでもあります。井戸川射子さんの作品に触れることで、その両方の面を体験できることを、私たちと共有したく思います。
というわけで、これが私が選ぶ井戸川射子さんの5作品となります。あなたが未読の作品があればぜひ手に取り、彼女の描く世界の魅力に触れてみてください。きっとあなたの読書の楽しみが一層深まることでしょう。それではみなさま、次回の記事でお待ちしております。
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