日本古代・中世の医療と漫画原作の書き方、推古天皇に関する本――おすすめの歴史小説と技術書を紹介

古代・中世の医療を描いた歴史小説がおすすめだ。華岡青洲や火定など、時代の名医たちの物語が生き生きと描かれている。また、漫画の原作の書き方や推古天皇に関する本もお薦めだ。興味深い書籍が揃っているので、ぜひチェックしてみてほしい。
『火定』

ーー己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)
時は天平ーー。
藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。
それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。
我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。
第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。
解説:安部龍太郎
作者 | 澤田 瞳子 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2020年11月07日 |
『マンガ原作感動をつくる法則』

1200作品ものマンガ原作を手がけてきた著者が明かす「キャラクター創作の秘訣」と「感動のつくり方の法則」。いますぐ役立つ25章!
作者 | 大石けんいち |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 言視舎 |
発売日 | 2015年06月 |
『まんが原作・原論 理論と実践』

無限の物語を生み出し、世界を構築するための新しいまんが制作論!
メディアミックスの現場で、ますます必要とされる「まんが原作」。これまで、広く知られることもなく、批評されることもなかった“まんが原作制作”のすべてを、まんが原作の第一人者・大塚英志が徹底解剖。理論編では、中上健次や梶原一騎のまんが原作を取り上げ、原作者の思考を「未然の文芸」「否定的媒介」といったキーワードで鮮やかに分析。実践編では、「企画書」の手法とプロセスを、著者の実経験を踏まえた日米のリアルな事例によって解説する。クリエイターや実務者がいますぐ見て学べる企画書の実例サンプルを巻末に所収。「原作」こそが「ユニバース」である!
*本書目次
理論編ー未然の文芸
序 「まんが原作」とは「改変される」ためにあるテキストである
[1]プレ講義「字コンテ」と「絵コンテ」の関係
[2]中上健次の「原作」分析
[3]編集される原作
[4]ユニバースとしての原作
実践編ー原作を「企画書」で書く
[1]ガバレッジと企画書
[2]企画書に「世界」をどう描くか
[3]企画意図から世界線へ
[4]改めて、キャラクター設定の書式とは
[5]最初に「企画書」が作られたまんがとは何かについて
巻末付録
あとがき
作者 | 大塚 英志 |
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価格 | 1265円 + 税 |
発売元 | 星海社 |
発売日 | 2023年05月24日 |
『推古天皇 遺命に従うのみ 群言を待つべからず』

推古天皇(554年から628年)初の女性天皇
熾烈な継承争いを主導し、39歳で即位。36年におよぶ治世を通じて、仏法を軸とする国造りを推進し、王権自律化の一歩をすすめたが、その事績の多くは、これまで叔父蘇我馬子や甥厩戸の働きとされてきた。本書では、初の女帝の事績を捉え直すとともに、その実像に迫る。
はしがき
第一章 欽明と蘇我堅塩媛の子として
1 双系系譜の中の「額田部王」
2 世襲王権の形成と蘇我氏
3b異母兄敏達との婚姻
第二章 政争の渦中へ
1 敏達の死
2 用明の即位
3 殯宮での出来事
第三章 権力掌握
1 穴穂部・守屋討滅
2 群臣推挙による即位
3 「向原家」と豊浦宮
4 讃え名「炊屋姫」
第四章 遣隋使と仏教
1 三宝興隆
2 遣隋使派遣
3 裴世清を迎えて
4 堅塩媛改葬
第五章 遺詔の重み
1 亀裂の萌芽
2 遺詔と群臣会議
3 二つの推古陵
第六章 語りの中の推古
1 蘇我系王統の記念碑ーー天寿国繍帳
2 仏法興隆の記憶ーー『日本霊異記』冒頭説話
参考史料・参考文献
あとがき
推古天皇略年譜
人名・事項索引
作者 | 義江 明子 |
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価格 | 3300円 + 税 |
発売元 | ミネルヴァ書房 |
発売日 | 2020年12月09日 |
最近は、日本の古代や中世の医療に興味がある人も多いようですね。歴史小説を通してその時代の医療の姿を垣間見ることができる作品もたくさんあります。また、漫画の原作の書き方に興味がある方にも参考になる本があるようですね。推古天皇についての本や小説も、彼女の生涯や時代背景を知るのに役立つでしょう。それぞれの作品には、時代やテーマによって違った魅力があります。気になった作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。歴史や医療、創作の世界に触れることで、新たな発見や感動が待っているかもしれません。楽しんで読書をしてくださいね。
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