木原未沙紀がイラストを描いた本12選

木原未沙紀の描くイラストは美麗な線描と独特の色彩感覚で、見る者を虜にします。身も心も彼女の世界に引き込まれますよ。その優れたセンスは、幅広いジャンルの本に活かされてきました。幻想的なファンタジー小説から、繊細な心情が描かれた恋愛漫画まで、彼女のイラストはそれぞれの物語に深みと鮮やかな色彩を与えています。今回ご紹介する12冊は、木原未沙紀のイラストが際立つ本たち。さりげなく描かれた細部にも注目しながら、物語とともに彼女の芸術を堪能してみてくださいね。あなたのお気に入りが見つかること間違いなしですよ。
『白鯨 MOBY-DICK 上』

その姿を見た者は、生涯魂を囚われるーー。
海と鯨に心を奪われ、人生を狂わされた男たちが、神の生き物に挑む!
土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、鯨漁に魅せられる。やがて仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。漂流した五人は無人島にたどり着くものの万次郎は銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追って、さらに漂流してしまった。単身、大海原に投げ出された万次郎を救出したのは、米国の捕鯨船ピークオッド号だった。その船長・エイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく……。
ジョン万次郎と、ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の金字塔『Moby-Dick』が、夢枕獏の奔放な想像力によって融合する!
目 次
序章 徳富蘇峰京橋に万次郎を訪ね、奇っ怪なる話を聴くこと
一章 鯨組のこと
二章 神の鯨のこと
三章 万次郎海の大蛇に呑まれて鳥島に至ること
四章 万次郎片足の船長にして海の魔王エイハブと出会うこと
五章 万次郎ピークオッド号の乗り組員となること
六章 ピークオッド号、アルバトロス号とギャムすること
七章 人類の箱舟ピークオッド号のこと
八章 嵐に不思議なる火出現すること
作者 | 夢枕 獏 |
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価格 | 1144円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年03月22日 |
『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』

『影牢 現代ホラー小説傑作集』に続く2010年代を中心に発表された傑作ホラー短編7選。小野不由美の“営繕かるかや怪異譚”シリーズからは死霊に魅入られた主人公の心理に慄然とさせられる「芙蓉忌」。土俗的作品で知られる岩井志麻子による怨霊の圧倒的恐怖を描いた海の怪談「あまぞわい」。怪談の存在意義を問う辻村深月の「七つのカップ」など。作家たちの巧みな想像力により紡がれた悪夢の数々がここに。解説・朝宮運河
【収録作】
小野不由美「芙蓉忌」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』角川文庫
山白朝子「子どもを沈める」(『私の頭が正常であったなら』角川文庫
恒川光太郎「死神と旅する女」(『無貌の神』角川文庫
小林泰三「お祖父ちゃんの絵(『家に棲むもの』)角川ホラー文庫
澤村伊智「シュマシラ」(『ひとんち』光文社文庫
岩井志麻子「あまぞわい」(『ぼっけえ、きょうてえ』角川ホラー文庫
辻村深月「七つのカップ」(『きのうの影踏み』角川文庫
目次
小野不由美「芙蓉忌」
山白朝子「子どもを沈める」
恒川光太郎「死神と旅する女」
小林泰三「お祖父ちゃんの絵」
澤村伊智「シュマシラ」
岩井志麻子「あまぞわい」
辻村深月「七つのカップ」
解説 朝宮運河
作者 | 岩井 志麻子/小野 不由美/小林 泰三/澤村伊智/辻村 深月/恒川 光太郎 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年12月22日 |
『マルチエンディング・ミステリー』

密室殺人の犯人を「7つの選択肢」からセレクトする、まさに「マルチエンディング・ミステリー」
『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』の著者による新たな挑戦。
築30年の「大泰荘」で8人の大学生が共同生活を送っていた。
ある朝、マッチョな男性住人が鍵のかかった自室において遺体で発見される。
深夜には建物の玄関にチェーン錠がかけられるため、
たとえ鍵を持っていても中には入れない二重の「密室」で誰が彼を殺したのか?
住人の誰もが怪しく、誰にも動機が……。「7つの選択肢」から犯人を決めるのは、あなた。
読者投票の結果も収録。
文庫化に際して、『犯人選挙』を改題。
作者 | 深水 黎一郎 |
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価格 | 869円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年12月15日 |
『影牢 現代ホラー小説傑作集』

『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を
陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を
描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河
【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫
坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫
宮部みゆき「影牢」(『あやし』
三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫
小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫
綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫
加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫
有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』
目次
鈴木光司「浮遊する水」
坂東眞砂子「猿祈願」
宮部みゆき「影牢(かげろう)」
三津田信三「集まった四人」
小池真理子「山荘奇譚」
綾辻行人「バースデー・プレゼント」
加門七海「迷(まよ)い子(ご)」
有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」
解説 朝宮運河
作者 | 綾辻 行人/有栖川 有栖/加門 七海/小池 真理子/鈴木 光司/坂東 眞砂子 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年12月22日 |
『可哀想な蠅』

目障りな存在(ハエ)を消していけば、世界は今より美しくなるのだろうか。近所で目撃した光景をツイートしたのをきっかけに絡んできた、粘着質なアカウント。芽衣子は、彼をスマホの中で「飼う」ことに決めるがーー。SNSで、会社で、家の中で。どこからか湧いてくる、哀れな人たち。蓋をしてしまいたい感情。日常の裏で誰もが「見て見ぬふり」をしているものを突き付ける、ブラックな短篇集。
作者 | 武田 綾乃 |
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価格 | 1705円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2023年09月29日 |
『忘らるる物語』

作者 | 高殿,円,1976- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年03月 |
『妄想の世界史 : 10の奇想天外な話』

作者 | Shepherd,Victoria 柿沼,瑛子,1953- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 日経BPマーケティング (発売) |
発売日 | 2023年02月 |
『モダンタイムス(上) 新装版』

恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海はあるサイトの仕様変更を引き継ぐ。
プログラムの一部は暗号化されていて、前任者は失踪中。
解析を進めていた後輩や上司を次々と不幸が襲う。
彼らは皆、ある特定のキーワードを同時に検索していたのだった。
『魔王』から五十年後の世界。
検索から始まる監視の行き着く先は──。
作者 | 伊坂 幸太郎 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年02月15日 |
『図書館島異聞翼ある歴史』

作者 | Samatar,Sofia,1971- 市田,泉 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2022年10月 |
『月の王』

作者 | 馳,星周,1965- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年04月 |
『ついでにジェントルメン = Tired of taking a backseat to gentlemen』

作者 | 柚木,麻子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年04月 |
『論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集』

クリスティー、クイーンなど、海外の古典的名作から、松本清張、綾辻行人、皆川博子、今村昌弘など日本のミステリまで……。新しい才能への目配りを常に忘れない、本格ミステリのプロフェッショナルが愛をこめて執筆した、国内外の名作に寄せた解説集! 優れたミステリ・ブックガイドとしても最適の1冊。単行本刊行後に新たに執筆した解説3本と、杉江松恋との読書対談も加えた文庫増補版。
論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集 目次
前口上
お人好し探偵に乾杯 『ツール&ストール』大倉崇裕
こういう本格が好きなんだ 『踊り子の死』ジル・マゴーン
火のないところでパズルを燃やせ 『試験に出ないパズル 千葉千波の事件日記』高田崇史
眩暈と地獄 『暗色コメディ』連城三紀彦
小説への頌歌 『八月の博物館』瀬名秀明
夢想の哲学 『原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿』篠田真由美
華麗なる名作 『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー 中村能三訳
極上のプレグナント・ミステリ 『バルーン・タウンの殺人』松尾由美
〈はかり知れないもの〉への供物 『囲碁殺人事件』竹本健治
華麗にして強靭 『時の密室』芦辺拓
ユーモア本格ミステリのエース 『密室の鍵貸します』東川篤哉
妖しい謎物語 『リドル・ロマンス 迷宮浪漫』西澤保彦
名探偵とハンディキャップ 『仔羊の巣』坂木司
仰ぎみる高峰 『高木彬光コレクション/長編推理小説 黒白の囮 新装版』高木彬光
ヒロシマ以後とミステリ 『新世界』柳広司
無垢の力、夢の形 『殺意は青列車が乗せて 天才・龍之介がゆく! 本格痛快ミステリー』柄刀一
〈ゲシュタルトの欠片〉の射手 『「クロック城」殺人事件』北山猛邦
水車は今も回り続ける 『水車館の殺人』新装改訂版 綾辻行人
(中略)
あとがきに代えて
有栖川有栖×杉江松恋対談
作者 | 有栖川 有栖 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年03月23日 |
以上、魅力溢れる作品たちを皆さまにご紹介させていただきました。全ての作品に共通するのは、木原未沙紀さんの絶妙なタッチで描かれたイラストが話の進行を彩り、登場人物たちをより鮮やかに活き活きと描き出していること。これぞまさに芸術、と言えるほど美しいイラストと、そのイラストが醸し出すほっこりとした温もりが、一冊一冊の物語を特別なものに仕上げています。
キャラクターの表情一つひとつ、背景の一部一部にまで行き届いた繊細な描き方は、木原未沙紀さんならでは。彼女の描く世界に深みと鮮度を与えています。何度目の読むのでも、必ず新たな発見があり、その度に感動させられます。
また、その感動を与えてくれる一方で、時には厳しい現実を直視させられることも。しかし、その全てを包み込むような優しさと温かさが、絶妙なバランスで描かれています。どんな表現も、木原未沙紀さんの描くイラストからは優しさが感じられます。
これらの作品は、ただの絵本ではなく、まさに"心に響くメッセージ"をギュッと詰め込んだ、貴重な時間を提供してくれます。あなたがこれからどの作品を手に取るかは、もちろんあなた自身のチョイスです。でも、きっとどの作品を手に取っても、あなたの心に色んな感情を呼び起こすことでしょう。
どの作品も、ここまでご紹介したような美しさと共感性を持ち合わせてます。そしてそれが、私たち読者を引きつけ、作品世界にどっぷり浸ることを許してくれます。
あなたも、ぜひ気になる一作を手に取ってみてください。きっと、その世界の虜になり、自分自身を見つめ直す良い機会になることでしょう。それでは、素敵な読書ライフをお楽しみくださいませ。
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