崩壊寸前のソ連について知る本4選

皆さん、こんな経験ありませんか?あのソ連崩壊、実際どういうことだったのか知りたいけど、どの本を手に取ったらいいのか迷う...と。そんな皆さんのために今日は、崩壊寸前のソ連について知れる本を4選ピックアップしたんです。1つ目は、まるで映画のようなリアルな描写で、ソ連の混乱と不安を感じ取れる一冊。2つ目は詳しい事実とデータに基づく分析で、客観的な視点からソ連の動きを追えます。3つ目は一転、一般の人々の視線を通じたエピソードで、生々しい日常の中に歴史の渦が描かれていて面白いですよ。4つ目は、最後のリーダー自身の視点から描かれたもので、普段はあまり知ることのない政府の内情に迫ることができます。どれも必読の価値あり!
『ソ連を崩壊させた男、エリツィン 帝国崩壊からロシア再生への激動史』

ソ連崩壊/ロシア連邦誕生30周年
この男がいなければ、世界史的転換は起きなかった。
新たな歴史史料・当事者の回想をもとに、20世紀最大の激動史の真相を描く。
ちょうど30年前、核を持った社会主義の超大国が、世界地図からなくなる衝撃的事件が起こった。人口3億近い大国が、共産主義という理念とともに消え失せ、代わりにエリツィン率いるロシア連邦が後継国家となる事態が、なぜ起こったのか? 20世紀最大の政治運動・体制であった共産主義を終わらせたエリツィンとは、いかなる人物だったのか?
その背景には、共産主義と自由、イデオロギーとアイデンティティ、世界戦争と東西冷戦という20世紀的なリアリティをめぐる対立が介在する。それらを一挙に転換し世界の次元を変えた、矛盾に満ちた政治家エリツィンを通じて、現代ロシア政治の位相を捉え直す試みが本書である。この30年間に現れた歴史史料や同時代人の回想を取り込みつつ、エリツィンとロシア再生の苦闘を再構成しよう。(「はじめに」より)
作者 | 下斗米伸夫 |
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価格 | 2860円 + 税 |
発売元 | 作品社 |
発売日 | 2021年12月10日 |
『世紀の崩落 スターリン主義ソ連邦解体の歴史的意味』

「社会主義」ソ連邦はなぜ崩壊したか?“歴史の大逆転”を再逆転させる武器は何か?「マルクス主義は依然として21世紀のパラダイムをなすものとして輝いている」(本書より)。
作者 | 黒田寛一/黒田寛一著作編集委員会 |
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価格 | 4070円 + 税 |
発売元 | KK書房 |
発売日 | 2013年12月 |
『スターリン時代の記憶 ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』

▼スターリンとは何者だったのか
独ソ戦や、スターリン体制による市民への大規模な抑圧は、
ロシアの人びとの記憶に何を遺したのかーー。
体制転換後の新生ロシアにおける
ソ連時代の歴史認識論争の実像を、
歴史教育や歴史教科書をめぐる論争から明らかにする。
ソ連解体後の新生ロシアにおいて、スターリン時代をはじめとするソ連時代の歴史はいかに議論されてきたのかーー。
体制転換後のロシアにおいては、ソ連時代の過去、特にスターリンの時代(1920年代〜1953年)の大規模な抑圧にいかに向き合うかという問題が社会を分裂させる大きな論争を引き起こしている。また、共産主義体制を打倒して成立したロシアでは、自国の過去の歴史のなかに、いかにして「誇るべき遺産」を見出し、何をどのように否定したり継承したりするのかが特にデリケートな論点となっている。
本書では、こうした観点から体制転換後のロシアの歴史教育と歴史教科書をめぐる論争を検討することにより、いまだ知られていないロシアにおけるソ連時代の歴史をめぐる論争を明らかにするだけでなく、大規模な抑圧や内戦といった暴力を経験した共同体が、歴史を介して、いかに国家を再建し、民主主義を構築しうるのかという問題を探究する。
作者 | 立石 洋子 |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | 慶應義塾大学出版会 |
発売日 | 2020年06月17日 |
『ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで』

ウクライナの現地調査に基づき、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明。
冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定していたというイメージは誤りである。ソ連末期以来の社会変動が現在まで続いており、その結果としていまのウクライナ情勢があるということを理解しなければならない。社会変動の実態を解説し、ユーロマイダン革命とその後のウクライナ内政史を詳細に解説。さらにクリミア、ドンバスの現代史、そして二〇一四年に成立し二〇二二年にロシアに併合されたドネツク人民共和国の歴史を検証。現地の政治の内情にもっとも通じた研究者が、ウクライナにいま何が起きているのかをその歴史的背景から探る。
作者 | 松里 公孝 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2023年07月06日 |
これらの作品を通して、あなたもきっと冷戦時代末期、崩壊寸前のソ連の激動と混乱に満ちた歴史の一端を感じることができるでしょう。それはたくさんの「もしも」を含む歴史であり、巨大な国家が抱えていた政治的な葛藤、人々の生活の変化、不安や期待が交錯する社会の風景を、読者自身がそこで生きているかのように体験することができます。
作品のなかには、物語の裏で起こる政治的な出来事を緻密に描写しながら、現実の人々の生活にも光を当てているものもあります。それは衣食住の問題から、人々の心情、さらには彼らがこれからの未来に期待するものは何なのかということまで、細部に渡って綴られています。また、どの作品も様々な視点で構築された物語が展開されていますので、一方的な見方だけでなく、多角的にその時代を捉えることができるでしょう。
ただ、これらの作品を読むことで得られるのは単なる事実知識だけではありません。時代を超えた人間ドラマを描くことによって、当時と全く異なる状況下にある現代に生きる私たち自身を深く見つめ直すきっかけにもなります。崩壊寸前のソ連を舞台に、彼らがどのようにして生きぬいていったのか。そこから学ぶべきことは、きっと私たちにとっての生きるヒントになるはずです。
結局のところ、本を読むことは歴史を学ぶこととどこか似ています。特定の時代について深く知ることで、己を見つめ、考える機会を得るのです。それぞれの作品があなたにとって、そんな時間となることを心から願っています。どうか、楽しい読書のひとときをお過ごしください。
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