生活のリアルが刺さる 角田光代の名作6選
毎日の何気ない生活の中に深みと美しさを見出す優れた描写力を持つ角田光代さんの作品は、読むたびに心が揺さぶられます。彼女の作品に触れると、日々の生活の細部に触れ、私たち自身の日々をより深く理解する機会を与えてくれます。感情や人間関係の揺れ動き、生きるとは何かを問いかけながら、作品を通して触れたリアルな世界は、誰もが共感できるものばかり。厳選した6作品は、一読する価値ありの名作と言えるでしょう。描かれるストーリーや登場人物達が呼び起こす共感は、我々の心に深く刺さること間違いありません。
『神さまショッピング』
開運、良縁、健康、商売繁盛、金運、子宝、長寿、縁切り。あなたの願いは何ですか。夫にも誰にも内緒でひとりスリランカへ向かった私が、善き願いも悪しき願いも叶えてくれる神さまに祈るのは、ぜったい誰にも言えないあのことーー。神楽坂、ミャンマー、雑司ヶ谷、レパルスベイ、ガンジス川。どこへ行けば、願いは叶うのだろう。誰もが何かにすがりたい今の時代に、私のための神さまを求める8人を描く短篇集。
| 作者 | 角田 光代 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2025年09月25日 |
『方舟を燃やす』
オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか? 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよーー。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。
| 作者 | 角田 光代 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2024年02月29日 |
『あなたを待ついくつもの部屋』
| 作者 | 角田/光代 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 |
『銀の夜』
女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからあるミッションが舞い込み、3人はまた図らずも力を合わせることに……。人生と本当に向き合い始めた大人女性たちの「生きる手応えとは?」を描いた話題作。
| 作者 | 角田光代 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2023年11月14日 |
『明日も一日きみを見てる』
トトの存在が、私の日々の、あるいは私のしあわせ感の、基点になったのだと思う。(あとがきより)
集合住宅から一軒家に引っ越しをした角田さん。
外猫とのはじめての遭遇と脱走事件、虫取り事件にハゲ事件。
アクシデントは絶えないが、猫との暮らしそのものには、パンデミックのなかでも変わらない単調さがある。
ごはんを用意したりおやつをあげたり、腹に乗せたり顔マッサージをしたり。
猫との静かな日常のくり返しがずっと続いていくことを、全世界の全ての猫の幸福を願ってやまない、愛情あふれるエッセイ集。
| 作者 | 角田 光代 |
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年02月10日 |
『銀の夜』
イラストレーター井出ちづる。夫は若い女と浮気をしている。嫉妬はまるで感じないがそんな自分に戸惑っている。早くに結婚して母となった岡野麻友美。自分ができなかったことを幼い娘に託し、人生を生き直そうとする。帰国子女で独身の草部伊都子。著名翻訳家の母のように非凡に生きたいと必死になるが、何ひとつうまくいかない。三人は女子高時代に少女バンドを組んでメジャーデビューをした。人生のピークは十代だったと懐かしむ。三十代となったこれからの人生に、あれ以上興奮することはあるのだろうか……。
「これは、私たちにとってやり遂げなくてはならない何かなのだ」
| 作者 | 角田光代 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2020年11月19日 |
ここまで角田光代さんの作品を6作紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。筆の鋭さ、リアルさが感じられたのではないでしょうか。彼女の作品は、日常の些細な出来事や心情を深く掘り下げ、かつ繊細に描かれています。それぞれの作品を読むたびに、私たちは自身の生活や人間関係、自己の存在について考えさせられます。
また、角田さんの作品はどれも、物語の途中からでも読むことができます。一部の読者からは、「どこから読んでも楽しめる」と評価されています。それは彼女の持つ圧倒的な表現力と物語作りのスキルがあればこそでしょう。
また、彼女の作品は、読み手によって感じ方が全く違うという特徴もあります。ある人には心に深い傷を残すような作品でも、ある人には心を癒やす作品となることも。それぞれの作品に対する感想は、あなた自身の人生経験や考え方が反映されるのです。
さて、これから初めて角田さんの作品に触れる方も、すでに何作か読んでみた方も、ぜひいくつかの作品を手に取ってみてください。そして、そのリアルな描写や人間像に共感、あるいは反感を覚えながらも、あくまで彼女の作品は、私たちが日々直面するリアルを浮き彫りにしています。
どこにも飾りっ気のない、けれどけして冷淡ではない角田さんの作品を体験して、何か新たな発見や感動があることを願います。それが、あなた自身の日常に新たな視点をもたらす一助になれば、それはもう最高の読書体験と言えるでしょう。角田さんの作品を通じて、新たな世界に触れ、自分自身を見つめ直す機会を得ることをお勧めします。
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