新興宗教の怖さを描いた作品10選

絶対の信仰心があたかも絶対の闇であるかのように描かれる、新興宗教の追求を描いた10作品をご紹介します。信じることの恐ろしさ、共同体の圧力、自己の喪失…ミステリアスな世界を、衝撃的で鮮烈なストーリーテリングで見事に映し出しています。中には、気骨ある主人公が巨大な宗教組織に立ち向かい、信者たちを解放しようとする痛快な展開も。対面の恐怖と、自由を求め抵抗する勇気、それを果たす経路の厳しさを体験できる作品たちです。どんなに困難でも信念を貫いたり、思考を達成したりする力を描く、グリッピングなストーリー。これらの作品は、全ての読者に深い感銘と警告を与えます。
『仮想儀礼(上巻)』

ゲーム作家に憧れて職を失なった正彦は、桐生慧海と名乗って、同じく失業者の矢口と共に金儲け目当ての教団「聖泉真法会」を創設する。悩める女たちの避難場所に過ぎなかった集まりは、インターネットを背景に勢力を拡大するが、営利や売名目的の人間たちの介入によって、巨額の金銭授受、仏像や不動産をめぐる詐欺、信者の暴力事件、そして殺人など続発するトラブルに翻弄される。
作者 | 篠田 節子 |
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価格 | 1045円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2011年05月30日 |
『邪教の子』

『ぼぎわんが、来る』(『来る』とタイトルを変えて映画化)で衝撃のデビューをした澤村伊智さん。
次々とホラー、ミステリーの力作を発表し続ける澤村さんの、新たな代表作が誕生しました。
舞台はどこにでもある平凡なニュータウン。そこにカルト教団の信者の家族が引っ越してきます。その家族は明らかにご近所から浮き上がっていて、しかも娘の茜はどうやら虐待を受けているらしい。主人公の慧斗は、茜の現状を見かねて救出に乗り出すが……こう書くと悪の組織から「お姫様」を救い出す子どもたちの冒険物語が展開されるのかと思いきや、そこが一筋縄でいかないのが澤村伊智さんの魅力です。
どんな風に「一筋縄でいかない」のかは是非ご自身の目で確かめてみてください。
作者 | 澤村 伊智 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年08月24日 |
『新興宗教オモイデ教』

一カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。人間を発狂させるメグマ祈呪術とは……オドロオドロしき青春を描く、オーケン初の長編小説。
作者 | 大槻 ケンヂ |
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価格 | 481円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 1993年04月09日 |
『砂の王国. 上』

作者 | 荻原,浩,1956- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2013年11月 |
『教団X』

作者 | 中村,文則,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2014年12月 |
『狙われた羊』

作者 | 中村,敦夫,1940- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年11月 |
『ガダラの豚 1』

作者 | 中島,らも,1952-2004 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 1996年05月 |
『星の子』

作者 | 今村,夏子,1980- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2019年12月 |
『フェイクフィクション = Fake Fiction』

作者 | 誉田,哲也,1969- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2021年11月 |
『カリスマ 上 (幻冬舎文庫 し 13-12)』

作者 | 新堂 冬樹 |
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価格 | 796円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 |
このように、新興宗教の怖さを描いた作品は多種多様で、百聞は一見に如かずと言いますが、ちゃんとその世界観を知ることで、新たな視点を持つことができるかもしれませんよね。一部では実際に存在したりした新興宗教をベースにストーリーが進行したり、完全なフィクションで創り上げられた作品もあります。極端な者たちの狂気、病的なほどの信仰心、巧妙に組織された操縦…驚愕するばかりの展開が待っています。
そこに描かれているのは、言葉巧みに信者を増やし、理想郷を約束するカリスマ的なリーダーと、その言葉に心酔し、捧げるものがなくなるまで捧げ続ける信者たちの姿です。でも、それって現代社会に通じる部分もありますよね。誰でもが何かを信じて生きているわけで、その何かがすべてを奪うことだってあると思います。
また、作品を通して、そういうエネルギーがどこから来るのか、それが僕たち自身にどう影響しているのか考えるきっかけになると思います。その恐怖が、私たちが選んできた道や選ぶべき道について改めて思考する機会を与えるかもしれませんからね。
今回紹介した作品群に挑戦するには、心構えが必要かもしれません。しかし、その先に見えてくるものはきっと、私たちが普段何気なく生活している日常から一歩踏み出した新たな視点だと思います。ぜひ挑戦してみてくださいね。新たな語り部として、また新たな読み手として、この世界を見つめ直すきっかけになったとしたら、それは非常に貴重な経験となるでしょう。
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