タイトルに「九月」が含まれた小説5選
九月と言えば一年の終わりに向けて少しずつ落ち着きを取り戻す季節。でもその落ち着きに潜む謎や感情を描いた小説となると、また一味違う魅力がありますよね。そこで今回は、タイトルに「九月」を含んだ小説をご紹介します。青春と友情、恋愛と成長の痛みを鮮やかに描いた青春小説や、九月の秋空の下で繰り広げられるスリリングなミステリー、そして九月に再会した二人の運命を描いた感動のラブストーリーまで、様々なテーマの作品をピックアップ。そのどれもが読後に深い余韻を残します。あなたの九月をさらに深いものにしてくれる一冊がきっと見つかるはずですよ。
『9月9日9時9分』
バンコクからの帰国子女である高校1年生の漣は、日本の生活に馴染むことができないでいた。ある日高校の渡り廊下で見つけた先輩に、漣の心は一瞬で囚われてしまう。先輩との距離を縮めようとする漣だったが、それは好きになってはいけない人だった。気持ちを抑えることができない漣は、大好きな家族に嘘をつくようになり…。
作者 | 一木 けい |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2021年03月12日 |
『そして、君のいない九月がくる』
その夏、恵太が死んだ。恵太といつも一緒にいた美穂、大輝、舜、莉乃たちは、そのショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。そんなある日、美穂の前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への嘘、嫉妬、後悔、恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは。
作者 | 天沢 夏月 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2015年10月24日 |
『九月の恋と出会うまで』
「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の子のために」-ある夜、北村志織は部屋の壁の穴から“一年後の今日”を生きている平野という男性に話しかけられた。平野は、同じマンションに住む顔見知りだった。翌日の新聞の見出しを次々と言い当てる平野に、志織はひとつのお願いをされる。“未来の平野”には、ある目的があったー時空を超えた奇跡のラブストーリー。
作者 | 松尾 由美 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2016年02月09日 |
『九月と七月の姉妹』
わたしは姉のセプテンバーの誕生から十か月後に生まれた。でも、互いの誕生日を混ぜ合わせて同じ日にしている。セプテンバーがそう決めたから。セプテンバーはゲームをする。セプテンバーが指示する側、わたしが操り人形。彼女の言うことをなんでも聞かなくてはいけない。指示通りにできなかった場合、わたしは命を一つなくしてしまう。そうやって遊ぶときはたいてい、わたしには命が五つあって、全部なくしたら何かが起こることになっていた。内気で意志の弱いジュライは、姉のセプテンバーの支配下にあるが、二人の絆は揺るぎないものだった。春先に学校で起きたある事件をきっかけに、母とともに町を出て亡父の生家へと引っ越したが、それを機にジュライの中には奇妙な不安と違和感が芽生え…
作者 | デイジー・ジョンソン/市田 泉 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2023年06月30日 |
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘』
北海道、旭川。僕、正太郎と、櫻子さんが住む街だ。櫻子さんは、抜群の美貌とスタイルを持つお嬢様。けれどどこか残念なのは、彼女が骨を好き過ぎるから。その雄弁さに惹かれ、真実を探り出す様は、まるで探偵。そんな彼女が、僕の高校の文化祭に来ることに。黙っていれば魅力的な彼女に、密かにときめく僕だけど、理科準備室で人骨が見つかり…。(「託された骨」)北の美食も謎も満載。残念美人櫻子さんの最強キャラミステリ!
作者 | 太田 紫織 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2013年09月25日 |
それでは以上、「九月」を含むタイトルの小説5作品をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
九月というと、日焼けした肌を癒す新学期の風邪、くすぶる焚火の残煙、実りを迎える果物たちのハーモニー…。それぞれの作品が異なる風景や人物、シチュエーションを描き出していますが、同じ月の名を冠することで、まるで5篇の物語が一つの大きなエコーシステムを作り上げているかのようなひとときを味わえたのではないでしょうか。
もちろん、これらの作品から垣間見える「九月」は、単なる季節や月日を示す枠組みにとどまらず、作者の目線や登場人物たちの感受性を通して、それぞれ異なる色合いや芳香を纏っています。
また、それぞれの作品には、感動的なエピソードや現実を超えた出来事、深い洞察に満ちた言葉たちが隠されています。それらが読む私たちの心に響き、思考を巡らせ、未知なる想像力へと誘ってくれます。
それぞれの九月には、それぞれのドラマ、それぞれの色、それぞれの香りがあります。心地良い読後感を残してくれる作品から、身震いするような衝撃を与えてくれる作品まで、幅広い感想を得られることでしょう。
読書はやはり、一人の時間を有意義に過ごす最良の方法の一つです。だからこそ、自分の時間や心地良さを大切にしながら、自分に合った一冊を見つけていただければと思います。
「九月」をキーワードにした5冊の小説を通じて、新たな世界を体験し、あなた自身の中の「九月」を探し出す旅に出てみてください。
最後に、あなたが選んだ一冊が、あなた自身の「九月」を彩る一助となり、新たな季節に向けた足音を軽やかに進める力となることを願って、今回のコラムを締めくくりたいと思います。
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