老いとの向き合い方の本 おすすめ6選
老いることについて、多くの人が抱く不安や悩み。それを描き出した作品が数多く存在します。今回は、そんな中から厳選した6冊をご紹介します。愛とロマンスを描いた一作品では、年を重ねても心は青春のままというメッセージが。一方、その先の人生について考えさせられる切ないエッセイも。友情を題材にした作品では、長い時間を共に過ごした友との絆の深さに触れられます。また、現代社会に於ける高齢者の立場について見つめ直すことを促す社会派小説から、日々の生活に役立つノンフィクションまで。年齢を重ねることのリアルを多角的にとらえたこれらの作品は、老いへの理解を深め、充実した人生を送るためのヒントを教えてくれますよ。
『老いを楽しむ心理学』
本書は、何歳になってもイキイキと生きていくためのコツを紹介するものです。
とはいえ、何か難しい話をしようというものではありません。また、ものすごく大変な努力を必要とするような話もしません。
だれでもほんのちょっと考え方を変えるだけで、毎日が愉快で、楽しく、イキイキと生きていくことはできますので、そのためのヒントをお話していこうと思っています。堅苦しい内容の本ではありませんので、どうぞ気楽に読み進めていただければ幸いです。
まず、読者のみなさんにお聞きしたいと思います。
みなさんにとって、「よい歳のとり方」とは、どういう状態を指すのでしょうか?
・病気がないこと
・身体が自由に動くこと
・記憶力が低下しないこと
・ボケないこと
などでしょうか。もしそんな風に思っているのなら、その考えは誤りですので、今すぐに改めてください。
米国カリフォルニア州にある研究機関ヒューマン・ポピュレーション・ラボラトリーのウィリアム・ストローブリッジは、65〜99歳の867名に、持病がないことや認知症にならないことなど客観的な基準で「よい歳のとり方」を判断してもらうと、わずか18.8%しか「自分はよい歳のとり方をしていない」と回答しました。一方、主観的な基準で「よい歳のとり方をしているとご自身で思いますか?」と質問すると、50%の人たちは「自分はよい歳のとり方をしていると思う」と答えたのです。
結局、本人がどう思うかが重要なのです。
自分が、「私って、いい人生を送っているよな」と思っていれば、本当にハッピーな生き方ができるのです。
同じような研究は、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のローリー・モントロスも報告しています。
モントロスが60歳以上の205名に、身体に痛みがないことや持病がないことなどの基準ではなく、「あなた自身はよい歳のとり方をしていると思いますか?」と聞いてみると、なんと92%は「自分はよい歳のとり方をしている」と答えたのです。
客観的に見れば、ヒザの関節炎に悩まされていたとしても、血圧や中性脂肪の数値が少しくらい高くとも、それでも本人が「私は生きているだけで幸せ者」と思っていれば、幸せな生き方ができるのです。
お年寄りになったら、だれでも不幸になってしまうのでしょうか?
いいえ、そんなことは絶対にありません。
本書をお読みくだされば、素敵な歳のとり方のコツを学ぶことができると思います。どうぞ最後までよろしくお付き合いください。
■今日から“老い”が楽しくてしょうがなくなる!
★幸せな老後を過ごす考え方の11のヒント
★歳をとってからの人間関係の11のコツ
★ネガティブ思考を吹き飛ばす10の心理術
★あなたの加齢の思い込み、絶対にまちがっています
作者 | 内藤 誼人 |
---|---|
価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | ワニブックス |
発売日 | 2024年02月20日 |
『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』
「最近、できないことが多くなって、年を感じる」
「歩くのがしんどくなってきた」
「疲れやすくなってきて、体を動かすのがおっくう」
「できれば介護で家族に迷惑をかけたくない」
「将来、寝たきりにならないか不安」
こんな「老い」に関する悩みや不安を持っている方は、ぜひ読んでほしい1冊。
寝たきりを予防するには、ウォーキングをしておけば大丈夫。
60歳以上になったから、転倒予防のために家に手すりをつける。
寝起きがラクになるので、ベッドに替える。
入院生活から戻ってきたら、体力温存のためにしばらくは絶対安静にする。
これらはすべて「正しい老化との付き合い方」とはいえません!
高齢者の身体機能維持のためのリハビリを20年以上続けてきた、
著者だからこそ語れる、加齢で老いていく体とどう向き合えばいいか、
本当に予防・改善できる方法を教えます。
何をするにも、どこにいくにも、健康な体があってこそ。
残りの人生を楽しく過ごすためにも、
本書を読んで、老化に負けない、元気な体を手に入れましょう!
【主な内容】
第1章 こうして、人は老いていく
・「老化の個人差」が生まれる要因とは
・「自信の枯渇」が肉体に与える大きな影響
・今の自分を知ることが、肉体と精神の老化を防ぐ第一歩
・寝たきりになるのは、本当に仕方がないことなのか
・ウォーキングだけでは、「寝たきり」は防げない など
第2章 「肉体」と「精神」の老化を防ぐためのリハビリとは
・リハビリの目的は、健康のために筋肉をつけることではない
・高齢者にとって交通事故の3倍危険な事故とは
・「転びやすい体」に変えてしまう見えない敵とは
・歩けなくならないために、リハビリでバランス感覚を整える など
第3章 老化を防ぐための「セルフリハ」のやり方
・これが老化を防ぐ「基本のセルフリハ」
・「セルフリハ」の効果を上げるための5つのポイント
・「足腰が衰えた」と感じる人のための「セルフリハ」
・「足腰に痛みある」人のためのリハビリとは など
第4章 勝手に老化が予防できる環境づくりとは
・家族の深すぎる愛情が、体を老化させる
・老化予防のために、「手」ではなく「目」を借りる
・ベッドと布団、老化予防にいいのはどっち?
・「安静に過ごしてください」という言葉の罠 など
第5章 100年時代をどう幸せに生き抜くか
・3倍返し!? コロナ禍の3年半分のツケ
・リハビリのハードルが下がる世の中へ
・人生のエンディングを大切にする など
作者 | 上村理絵 |
---|---|
価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | アスコム |
発売日 | 2024年02月28日 |
『新しい老い方の教科書』
老化が進むスピードは人によって違い、高齢になるにつれて格差が大きく広がります。
老化の道のりには、年代ごとに様々な「分かれ道&落とし穴」があり、判断を間違えると心と体が一気に老い衰えてしまいます。
本書では、老年医学の第一人者・和田秀樹医師が教える「老化の落とし穴にハマらない方法」、「幸せな80歳を迎えるための36のルール」を紹介。自分が高齢者になることへの漠然とした不安がスーッと消えて、「人生100年時代」を前向きに生きる勇気が湧いてくる1冊です。
<本書の特長>
●ベストセラー医師・和田秀樹氏が提唱する!人生100年時代を楽しく、前向きに生きる「新しい老い方」のルールを大公開!
●誰もがつき当たる「老化の分かれ道&落とし穴」にハマらない秘訣を年代別にアドバイス
●心と体の「老化を遅らせる秘訣」や「幸せな80歳を迎える心得」を紹介
<こんな人におすすめ>
●自分が高齢者になることに不安を感じている人
●健康長寿を実現して、人生後半を元気にいきいきと過ごしたい人
●老親のことが心配で、介護ストレスに悩んでいる人
目次
<巻頭&はじめに>
・60代、70代、80代を元気に過ごせる!
「老化の分岐点」で迷わないための歩き方
・人の老化にはいくつかの重要な「分かれ道」がある!
●序章:老化の9割は、「意欲低下」から始まる
・「前頭葉の萎縮」は40代から始まっている!
・「意欲というエンジン」に必要不可欠な「燃料」とは?
・意欲低下は誰もが最初にぶち当たる「老化の第一関門」
……など
●第1章:「脳の老化」の分かれ道
〜脳の老化は、前頭葉の衰えから始まる〜
●第2章:「心の老化」の分かれ道
〜「うつ病の落とし穴」にハマってはいけない!〜
●第3章:「健康常識」の分かれ道
〜「間違った健康常識」が体内老化を進めてしまう…〜
●第4章:「運動機能の老化」の分かれ道
〜高齢者がひきこもると一気に寿命が縮んでしまう…〜
●第5章:「人づき合いの老化」の分かれ道
〜定年後のコース選びで“老化の格差”が大きく広がる…〜
作者 | 和田秀樹 |
---|---|
価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 永岡書店 |
発売日 | 2022年08月10日 |
『老いの深み』
作者 | 黒井千次 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 |
『恰好いい老い方、みっともない老い方』
作者 | 川北,義則,1935- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2016年04月 |
『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』
長年、老年精神医学に携わり、6,000人以上の高齢者を診てきた著者は、いい歳のとり方をする人と、そうでない人がいることを日ごろ実感している。
いい歳のとり方をしている人は、老いを素直に受け入れ、老いの現実にジタバタしたりビクビクしたり、あるいは何かに固執したりすることなく、老いそのものを楽しもうとする。本書では、そうした魅力的な理想の老人を、「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」という三つのカテゴリーに分けて解説し、それらを備えていることが「老いの品格」であるとする。
そのようなすてきな老人になるためにはどうすればよいか。著者は、「知識に経験を交えながら議論する」「いつまでも現役の消費者でいる」「墓より金より名前を残す」など、具体的なヒントを提示している。
70代、80代を安心して快活に生きる方法を説く本。老いることに勇気が湧き、老いを楽しみたくなる!
作者 | 和田 秀樹 |
---|---|
価格 | 1023円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2022年05月31日 |
それぞれの作品は、まさに「老いとの向き合い方」の感動的なエッセンスが盛り込まれています。先に進む気力を失いかけている人、自分の位置を探している人、一歩を踏み出せずにいる人。こうした課題を抱えている人へのメッセージが、一冊一冊の中には確かに存在しています。そして、そのメッセージは年齢を超えて私たちに響きます。
生きることの本質や、人生の終焉までを考えることは決して楽しいものばかりではないかも知れません。しかし、そこには深遠なる智慧や感動が存在します。自分の老い方について率直に向き合うことができるのなら、きっとその人生はより豊かで、より美しいものになるでしょう。
この記事で紹介した作品たちは、あるものは姿勢を、あるものは哲学を、あるものは生き様を教えてくれます。そして、それぞれが以下のような大切なメッセージを伝えています。「生は永遠に続く旅であり、その旅は終わりなき探求であることを忘れてはならない。過去に縛られず、未来に期待せず、常に現在を生きぬことが最も重要である。」
何より、これらの作品を通して「老い」への先入観や恐怖心を手放し、「老い」を素晴らしい旅苦労として受け入れることができれば、それが最大の収穫と言えるでしょう。誰もが年老いるなかで、それぞれに輝く瞬間があると信じることで、自己肯定感も確かなものとなるはずです。
いくつになっても挑戦や成長を追求することは素晴らしいことです。だからこそ、この6つの作品は、誰もが自分らしい人生を生きるための大切な助けとなるでしょう。年齢なんて決して障壁ではないのです。心を若々しく保つことで、いつまでも可能性に満ちた未来を描けるはずです。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。