カンボジアの食文化を知る本3選
カンボジアの食文化に触れられる本を3冊ご紹介します。まず1冊目は、カンボジア料理の基本が学べる一冊。地元の食材や調理法について深く掘り下げて、あたかも現地の市場で買い物をしている気分に!2冊目は、カンボジア人家庭の食卓を描いた、あたたかいエッセイ。読みながら自然と笑顔がこぼれる、心温まる一冊です。最後の1冊は、カンボジアの伝統食材を使ったレシピ集。自分でその豊かな味を再現できるのは、まさに旅行気分。どの本もカンボジアの食文化を楽しく学べる一冊ばかりです。お手にとってみてはいかがでしょうか。
『カンボジア家庭料理ヘルシーレシピ集 : 簡単!バランス・ダイエット』
作者 | ユンリー・カクダ,1959- 榊,龍昭,1958- |
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価格 | 不明 |
発売元 | アスペクト |
発売日 | 1999年05月 |
『世界の食文化(4)』
フォーで始まる朝のベトナム、干物と塩辛のカンボジア、モチ米のラオス、油と豆のミャンマーなど、米と魚醤の地・東南アジアの食を探訪する。
作者 | 大塚滋/石毛直道 |
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価格 | 3352円 + 税 |
発売元 | 農山漁村文化協会 |
発売日 | 2005年01月 |
『アンドシノワーズ 旧フランス領インドシナ料理』
旧宗主国フランスと華僑の影響を受け、南国の豊かな自然に育まれた食文化
旧フランス領インドシナ(ラオス・カンボジア・ベトナム)で受け継がれてきた古典料理を約50品掲載。
1954年にインドシナ3国がフランスから独立して以降も、仏印的な食文化は各地で受け継がれてきたものの、21世紀以降は経済発展やIT化、それに伴う都市化の影響を受け、古典料理も姿を消しつつある。「インドシナ」という呼称も消えゆくなか、かつては確実に存在していた仏印の食文化を丁寧に拾い上げ、その調理技術や食材・調味料使いなどのアイデアを伝える。
■目次
この本について
寄稿1 それは村の煮炊き所のように。 ツレヅレハナコ
印度支那の食 おもてとうら 園 健
インドシナらしさについて 田中あずさ
地理で見る 旧フランス領インドシナの食文化
アンドシノワーズの食材・調味料 一覧
[山の章]
山岳地帯ならではの料理
青唐辛子とにんにくのディップ
白いきのこの和えもの
焼きトマトのディップ
たけのこと豚肉の包み蒸し
山のスープ
根菜ハーブともち米のスープ
白身魚と焼トマトのスープ
豚肉のラープ
レモングラスのファルス
蒸し野菜と生姜の和えもの
鹿肉のレモングラス炒め
豚肉と香草の腸詰め
魚の香草揚げ
もち米
[湖沼・川の章]
湖沼や川の周辺地域の料理
白身魚のラープ
魚卵と根菜ハーブのディップ
白身魚とプラホックのそぼろ煮
川魚の素揚げ 若いタマリンド添え
鯉と豚肉のココナツジュース煮
若いバナナと巻貝の煮もの
川魚の素焼き 熟したタマリンド添え
[海の章]
沿岸地域ならではの料理
魚のパイナップル炒め煮
魚の素揚げ 醗酵大豆だれ
巻貝のココナツ煮
蟹のタマリンド炒め
[平野部の章]
水田地帯や平野部の料理
白身魚の香草蒸し
蒸し野菜と二種のたれ
巻貝と豚肉の蒸しもの
バナナのつぼみと鶏の蒸しもの
蒸しプラホック ライム風味
焼きプラホック
鶏の香草グリル
アヒル卵と瓜の炒め
鶏肉と生姜の炒め煮
ささげ豆のクルーン炒め
豚肉のクルーン炒め
空心菜とクルーンのスープ
豚肉と川エビの炒め煮
蓮の茎と豚肉の炒め
バナナのつぼみと鶏肉のスープ
アヒル卵とプラホックの蒸しもの
茄子と豚肉の炒め煮
旧正月の茹でちまき
牛肉とパイナップルの煮込み
ナマズとクルーンの蒸しもの
アヒルの腐乳ロースト
寄稿2 岡本 仁
作者 | 園 健/田中 あずさ |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 柴田書店 |
発売日 | 2020年07月17日 |
これらの3冊を読むことで、カンボジアの食文化が身近に感じられることでしょう。本や映像を通じて、実際には未体験の食文化に触れるのはとても魅力的ですよね。迫力のある写真、緻密な描写、そしてそれらに添えられたカンボジアならではのレシピや食材の紹介からは、その土地の歴史や暮らし、人々の感じ方まで伝わってきます。
カンボジアの食事は、シンプルですが深い味わいがあり、スパイスやハーブをふんだんに用いるのが特徴です。それぞれの食材が持つ旨みを活かした料理法、そして地元で採れる食材を使って、その土地ならではの美味しい料理が作られています。
もちろん、これらの本を読むだけではなく、是非現地を訪れてみてください。本に書かれた料理を目の前にしたとき、文字から飛び出してきたような感動を覚えることでしょう。そして、心から楽しみながら食事をすれば、カンボジアの人々の暮らしや考え方に少しずつ触れることができ、食文化への理解が深まること間違いなしです。
最後になりますが、食べ物や料理というのは、言葉が通じない国でも共通の会話ができる大切なものです。そして、その土地の食を知ることは、その地域やその人々を理解し、尊重するための一石となるのです。食文化を通じて、カンボジアの人々や文化を更に深く理解していただければと思います。これらの本が皆さまのカンボジア理解のお役に立てば幸いです。
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