2024年ノーベル文学賞受賞者!ハン・ガンのおすすめ作品5選
2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの作品、迷わず手に取ってみてください。彼女の作品は人間心理を深く掘り下げ、エモーショナルな世界観を描くことが特徴です。男性や女性、社会や個人の狭間で揺れ動きながらも強く生きる人々を描き出しています。未曾有の体験を通じて人間の本質を描いた一作、過去の記憶と現実が交錯する作品、家族の絆を描いた感動作まで、幅広いテーマを描くその作風は、文字を超えて心に響いてきます。ハン・ガンの世界観を五感全てで感じてみてください。
『すべての、白いものたちの』
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ…。「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた六十五の物語。生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。アジアを代表する作家による奇蹟的傑作。
作者 | ハン・ガン/斎藤 真理子 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2023年02月07日 |
『菜食主義者』
「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)-
3人の目を通して語られる連作小説集。
作者 | ハン・ガン/きむ ふな |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | クオン |
発売日 | 2011年05月25日 |
『ギリシャ語の時間』
ある日突然言葉を話せなくなった女。
すこしずつ視力を失っていく男。
女は失われた言葉を取り戻すため
古典ギリシャ語を習い始める。
ギリシャ語講師の男は
彼女の ”沈黙” に関心をよせていく。
ふたりの出会いと対話を通じて、
人間が失った本質とは何かを問いかける。
★『菜食主義者』でアジア人作家として初めて英国のブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの長編小説
★「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」--ハン・ガン
作者 | ハン・ガン/斎藤真理子 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 晶文社 |
発売日 | 2017年10月11日 |
『別れを告げない』
作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。
済州島出身のインソンは10代の頃、毎晩悪夢にうなされる母の姿に憎しみを募らせたが、済州島4・3事件を生き延びた事実を母から聞き、憎しみは消えていった。後にインソンは島を出て働くが、認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。病院で激痛に耐えて治療を受けていたインソンはキョンハに、済州島の家に行って鳥を助けてと頼む。大雪の中、辿りついた家に幻のように現れたインソン。キョンハは彼女が4年間ここで何をしていたかを知る。インソンの母が命ある限り追い求めた真実への情熱も……
いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、歴史に埋もれた人々の激烈な記憶と痛みを受け止め、未来へつなぐ再生の物語。フランスのメディシス賞、エミール・ギメ アジア文学賞受賞作。
作者 | ハン・ガン/斎藤 真理子 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2024年04月02日 |
『回復する人間』
痛みがあってこそ回復がある
『菜食主義者』でアジア人初のマン・ブッカー国際賞を受賞し、『すべての、白いものたちの』も同賞の最終候補になった韓国の作家ハン・ガン。本書は、作家が32歳から42歳という脂の乗った時期に発表された7篇を収録した、日本では初の短篇集。
「明るくなる前に」:かつて職場の先輩だったウニ姉さんは弟の死をきっかけに放浪の人になる。そんな彼女を案じていた私に3年前、思わぬ病が見つかる。1年ぶりに再会した彼女が、インドで見たというある光景を話してくれたとき、小説家の私の心は揺さぶられるーーウニ姉さんみたいな女性を書きたい、と。
「回復する人間」:あなたの左右の踝の骨の下には穴があいている。お灸で負った火傷が細菌感染を起こしたのだ。そもそもの発端は姉の葬儀で足をくじいたことだった。ずっと疎遠だった姉は1週間前に死んだ。あなたは自分に問いかける。どこで何を間違えたんだろう。2人のうちどちらが冷たい人間だったのか。
大切な人の死や自らの病気、家族との不和など、痛みを抱え絶望の淵でうずくまる人間が一筋の光を見出し、再び静かに歩み出す姿を描く。現代韓国屈指の作家による、魂を震わす7つの物語。
作者 | ハン・ガン/斎藤 真理子 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2019年05月28日 |
これまでの紹介を超えて、ハン・ガンの作品には一層深く興奮し、感動することでしょう。彼女の作品はその美しく緻密な文体と、社会的なテーマに対する鋭い洞察力が絡み合い、読者の心に強く刻まれます。そこにはしっかりとした人間観察と、個々のキャラクターに対する深い理解が息づいています。また、彼女の作品の魅力はストーリーだけでなく、そこに生きる人々の心情や社会の状況を巧みに描写し、読者に考える機会を与えることにもあります。
ハン・ガンの作品は独特の視点で社会や人間を描き出すことから、我々が普段見過ごしてしまうような小さな事柄にも目を向けることを強く促します。読後は幾分混乱するかもしれませんが、それこそが彼女の作品が持つ強烈な魅力で、その後の人生観に大きな影響を与えてくれることでしょう。
特に、その物語の随所に散りばめられた象徴的な描写や鮮烈な比喩は、冷静な観察眼と深い洞察力が生み出した独創性にあふれています。また、ハン・ガンの作品からは女性作家ならではの視点も感じられ、その柔軟な感性と鋭い洞察が絶妙なバランスを描き出しています。
それぞれの作品が持つ独自の世界観を堪能し、新たな洞察を得るためにも、ぜひハン・ガンの作品を手にとってみてください。読むことで見える世界が広がり、考え方が深まること間違いなしです。彼女の作品を読む旅は、読者自身の心の旅でもあります。ハン・ガンの文学の世界から得られる洞察と感動、そして我々の存在を再考する契機、それがきっとあなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。
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